明日からいよいよ子犬たちが巣立っていきます。
我が家から仔犬が行くおうちはたいがい前にも秋田犬を飼っておられたおうちです。
だから秋田犬についてはだいたい知っておられる方ばかりです。
でも子犬についての説明の時にはくどいようですが、秋田犬と洋犬との違いをお話しています。
それは、食べ物のこと、性格のこと、しつけについて・・・などなど・・・。
私のわかりにくい説明よりとてもわかりやすい説明をされているのを見つけました。
『洋犬と和犬』についてのお話です。
現在、栃木県で噛み犬の矯正をメインでされている訓練士さんのお話です。
私も一度この訓練士さんの勉強会に参加しましたが、経験・技術ともにかなりの方です。
すでにたくさんの秋田犬を飼っておられる方もこれから秋田犬を飼おうと思われてる方も一度読んでみてください。
(転載については、訓練士さんの了解をいただいております)
うーん、ほんと和犬率高いな(爆)
和犬と言えばこんなことを聞いたことがある。
『和犬も洋犬も同じだ』
おそらくしつけ・訓練をするうえで何も変わらないということだろう。
確かに“犬というくくり”では一緒だがその特性や作出の目的、気質、能力を考えたら“同じ”と言い切るのはいささか疑問を感じる。
『フェラーリと軽トラは同じだ』と言う人はいるだろうか?
『ラジコンヘリとジャンボジェット機は同じだ』と言う人はいるだろうか?
自動車、飛行物体としてのくくりは一緒だが機能も目的も用途もまるで違う。
例えば猟犬と言っても鳥類などの追い出し・運搬回収を目的として作出されたレトリーバー系の洋犬と四足の獣との格闘で対等に渡り合うことも視野に入れて作出された和犬(柴犬や北海道犬など)ではまるで違う。闘争本能は比較にならない。
同様に洋犬の猟犬でも四足の獣類を相手にしてきた犬種は気が強くて闘争本能が強い子が多い。これは紛れもない事実。
鳥類対象の猟犬の代表格と言えるポインターはほとんど訓練に来ない。この20年で2~3頭ほどしか来ていない。
一方四足の獣対象のコーギー・ダックス・柴犬・北海道犬、牧羊犬だが逆ギレした羊と渡り合うこともあるボーダーコリーなども含めるとその何十倍も訓練に来る。
攻撃性の強さを比較してみるとボーダーコリーやW・コーギーなどの“洋犬組”が優勢だが、‟気の強さ”では和犬の方がやや優勢ではないだろうか。
作業能力ではやはり“洋犬組”が優勢であろう。使役犬の多くが洋犬であり、訓練競技会に出陳してくるのはほとんど洋犬であることを鑑みれば明白である。そこは“作出目的と利用用途、繁殖の歴史”の違いからいたしかたのないことであろう。
おのおのに長所短所があり、どちらが優れているという話ではなく“明らかな違い”があり、それに応じた飼育環境や知識、技術を身に着けなければ飼いきることができないという話である。
そう考えると『和犬も洋犬も同じ』という考え方は‟犬を飼う”という視点から見れば一般の人には鵜呑みにしてほしくない言葉である。
見た目で選ぶべからず
流行りで選ぶべからず
なんとなくは言語道断
それにしても和犬率高っ!?』
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